Wonderful DaysⅡ







(side:アルバート)


「いてて……」


痛む肩にシップを貼ってもらっていれば


「……情けない」


目の前のソファーに凭れる兄さんの口から、溜め息と共に零れた呟き。

それにカチンときて、ジト目で見れば


「何だ。怪我をしただけで、マリアを連れ出せなかったのはお前だろう」


自分は関係無いかのように言う。


「………………」


“なら、兄さんが連れ出せばよかったじゃないか!”

そう言いたいのを、グッと堪えた。


あの後……

リビングから出て行った兄さんの後を追い掛けて、魁の部屋へと向かった俺とランスロット。

二階の階段を昇りきった所で、兄さんが魁の部屋に消えて行くのが見えた。