Wonderful DaysⅡ



……あれ? 何で?

絶対に何か言われるかと思っていたのに。

呆然と、ランスロットさんが出て行った扉を見ていれば


「───いつまで、見てるんだよ」


なぜか不機嫌になった魁さんの声が上から落ちてきた。


「え?」


同時に顎を掴まれて、強制的に上を向かされる。

グキッと音を立てた首が、地味に痛いんですけど。

ゆるゆると視線を上げていけば、いつの間にか魁さんの顔が目の前にあって。

え?と思った時には、ちゅっと音を立てて離れていた唇。

わっ! また、魁さんとキスしちゃった……

真っ赤になりっぱなしの私の顔を、ダークブラウンの瞳に映している魁さんは、なんだか楽しそうで。

このままじゃ、間違いなく逆上せて鼻血が出ちゃうよ!

本気でそう思ったけれど……
そんな心配は、魁さんの一言で見事に打ち消された。