Wonderful DaysⅡ



その音を聞いて、ドクリと跳ね上がった心臓が痛い。

さっきよりも鼓動が忙しなく動いているのは、扉の向こう側に居るであろう人物が誰であっても、この状況は宜しくないと言う事で。

もし、扉の向こうに居る人物がマーク兄さんだったりした日には、冗談じゃなく魁さんの命が危険だ。


───どうしよう!!


魁さんとベッドの上で密着しているこの状況を見られたら、言い訳なんて絶対に出来ない。

あたふたと脳内でパニックを起こしていれば


「はい」


ノックの音に、普通に返事を返した魁さん。

思わず見上げてみれば、慌てた様子も無く扉へと視線を向けていて。


……え? 返事しちゃっていいんですか!?


魁さんの返事を合図に、ゆっくりと開いていく扉。

それをスローモーションで捉えながら、頭をフル回転させる。