Wonderful DaysⅡ



……あれ? 私、何か変な事言った?

魁さんの表情を見て、少し不安になる。


「……あ、あの?」


口を開けたまま、パチパチと瞬きだけを繰り返す魁さんに声を掛ければ


「マリアは、俺に色気を感じてるのか?」


さっきまでの無邪気な笑顔の魁さんが、嬉々として妖艶な笑みに変わっていく。


「へ?」


魁さんの言葉に、思わず変な声が出るけれど


「ふぅん……それは、興味深いな」


言葉と同時に、触れていた手をグイッと引かれて


「わっ!」


「早く、拭いて?」


耳元で囁かれた。


「……っ……!」


───ひぃ────っ!!


もう、限界…………