俺は座って少しボーッとしていたのに、

その女子は容赦なく俺を校舎裏へと連れて行った。


…こーゆーの何回目だろうか。


ムカついて仕方が無い。

全員却下。


大体なんで恋なんてするかなぁ。

この、面食い野郎が。



「あのっ…ハヤト君…っ私…」


チッ…。

心の中で舌打ちをする。


お前、わかってねぇだろ?

俺、人の心を読めるんだぜ?



そんなわざわざ言わなくてもわかってるっての。

うるさいからさっさとどっかいけよ。



「…すっ…好き、です…っ‼︎」


「……」



んー…。

なんでかなぁ。


コイツ、他にも気になる奴いるんじゃん。



もし付き合ったとしてもすぐ亀裂が入っちゃう系の女子だな。



「俺、そういうの興味ねぇから」


ごめんも言わず俺はその場から去った。



女子は泣いていた。

なんで泣くんだよ…。


いいよ、とか言うとでも思ったのか?




訳わかんねぇよ。