~Day,2~
起きると、ベージュ色のカーテンから光がこぼれて、あたしを包んでいた。
時計の針が指す時刻は、午前10時ちょっと過ぎ。
こんなに遅くまで寝てたの、久しぶりだな・・・。
隣を見ると、アヤはもういなかった。
カーディガンを羽織り、ベッドルームを出る。
キッチンで料理をするアヤに「おはよう」と声をかけた。
「あ、起きた?もうちょっとで出来るから待ってて。はい、コーヒー。」
「うん。ありがと。」
まるでずっと前から一緒にいるかのような、距離感で一瞬戸惑った。
あたしとアヤは昨日初めて会ったばかりだ。
なのにどうしてこんなに、近くに感じるんだろう?
窓から差し込む柔らかな光を見つめながら、コーヒーを流し込む。
コーヒーは砂糖が入っていて、甘かった。
その砂糖の量は、なぜかあたしの好む量、ピッタリだった。