~Two years later~







「陽菜子先輩。あの、俺ずっと陽菜子先輩のこと・・・!」


真剣な瞳で、想いは十分に伝わってくる。でも・・・


「ごめんね。好きな人がいるの。」


そう断り続けることで、自分のアヤへの想いを正当化してきたのかもしれない。





━━━━あれから、2年の月日が経った。


アヤは未だに帰ってこない。兆しさえない。


もう、一生帰ってこないかもしれない・・・だなんて、弱気になってる。


だって、もうアヤはいない。


でもね、時間が過ぎるほどにアヤとの記憶が、思い出が強くなっていくんだよ?


どうしてかな。


ねぇ、アヤ。


会いたいよ・・・。


帰ってきてよ。


たった5日間の夢をもう一度だけ、一緒にみようよ。


今でもふと寂しくなる。


アヤがいた、あの幸せを思い出して。


・・・アヤに会いたい。


もう一度だけでいい。アヤに会いたい。


もう一度だけ・・・