今日も、アヤのくれる誕生日プレゼントが楽しみで、早く帰ってきてしまった。
何くれるのかなー?ドキドキする。
チャイムを鳴らす。
・・・あれれ?
また、出てこない。
もう、またサプライズ??
さすがに、二日連続ではかからないよ・・・。なんて嘲笑いながら、ゆっくりと扉を開けた。
そしてリビングに飛び入る。
・・・だけど、何も起きなかった。
それどころか、アヤの姿が見えない。
今日は本当に出かけてるの?
少し残念な気持ちで、荷物を自分の部屋に置きに行こうとしたときだった。
リビングのテーブルの上に置かれた、紙袋。
・・・これって。
開けてみると、箱が入っていて、その他に手紙が入っていた。
封筒を開けると、便箋が一枚だけ入っていた。
“ お誕生日おめでとう。
大切な陽菜子のために、用意したプレゼントです。
だけど、
俺はもう陽菜子と一緒にいれません。
ごめんね。
アヤ”
それだけだった。


