大学で、真琴の彼女・・・美紅ちゃんとすれ違った。
「あ、おはよー!」
満面の笑みで、あたしに近寄る。
「おはようございます・・・。」
「昨日は、本当にごめんね?まこちゃんにも怒られちゃったんだ。」
真琴が?
「ヒナに余計なこと言うな、って。もう、まこちゃんなんだかんだ言って、陽菜子ちゃんのこと好きなんだから。」
真琴・・・やっぱり真琴はいい人だね。
こんな最低なあたしのこと、気にかけてくれるなんて・・・。
「ね、陽菜子ちゃん!」
「なんですか?」
「私と友達になって!」
・・・友達?
「いいでしょー?だめ?」
断る理由を見つけられなかったあたしは、美紅ちゃんと友達になってしまった。
「わーい!ありがと!あ、あと、敬語じゃなくていいからね!同い年だし。もう友達なんだから!」
・・・なにを企んでるのかな。真琴との話を自慢したい、とか?
考えても、キリがない。
まぁ、でも・・・一見悪い子じゃなさそうだし・・・
「よろしくね、陽菜子ちゃんっ!!」
「うん。」


