朝ごはんにアヤのご飯を食べる。
今日は肉じゃががメインの和食だった。
「一緒にいるってことはさ、ずっとアヤのご飯食べられるってことだよね。」
「ヒナ、食い意地はるねー(笑)」
「だって、美味しいの!あたしもこんなご飯作りたいんだ。アヤのご飯はあたしの目標なの!」
アヤは堪えていた笑いを爆発させて、涙を流して笑った。
「あはは、本当にヒナは可愛いね!そういうとこも、大好きだよ。・・・俺はヒナも美味しいご飯作ってると思うけど?」
「そうかなー。」
「だって、好きな人のために作って、その好きな人が美味しいって言ってるんだから、それ以上美味しいご飯はないでしょ?」
ほら、また語った。
アヤに気づかれないくらい小さく、笑った。
アヤのよく語る癖。そういうの、最初は不思議だったけど、今はわかる。
アヤの本心の表れ、ってこと。
「あ、ヒナ。今日はちょっと早く帰ってきて?」
「え?なんで?」
「・・・俺のワガママ。早くヒナに会いたいだけだけど?」
少し拗ねたように口を尖らす仕草もまた、可愛い。
ますます年齢がわかんなくなりそう。
「わかった!待っててね。」
「ん。」
時間を重ねるごとに、アヤへの“好き”も重なっていく。
こういうのを恋っていうのかな。


