~Day,4~




「おはよ、ヒナ。」


そう挨拶してくれる人がいるようになって、あたしは自然と笑顔になれるようになった。


「おはよう、アヤ。」


・・・今なら真琴があたしをフッた理由がわかる気がする。


真琴と付き合って幸せなはずなのに、あたしはいつも暗かったんだ。


幸せだったのに、笑顔になれかなった。


真琴に嫌われないように、ってそればっかり考えて。


真琴はそんなあたしを見て、どう思ってたんだろう・・・?


「ヒナ?朝ごはん何がいい?」


はっ、とする。


過去なんてどうでもいいんだ。今、ここにアヤがいる。


それが一番大切なことなんだから。


「んーなんでもいい!アヤのご飯美味しいんだもん!」


「また、そんなこと言って。何もでませんよ。」


少しだけ頬を赤らめて笑うアヤが、それを見て笑みがこぼれるあたしが、一緒にいることが幸せで仕方ないよ。


それがこれからもずっと続くなんて、幸せすぎて考えられないくらいだよ。