洗濯して掃除機かけて、そんなこんなしてるうちに、もうお昼。


「アヤー。お昼ご飯はー?」


「・・・一緒に作ろ。」


「!?嫌だよ、あたし料理苦手」


「すぐバレる嘘と、優しさのない嘘はついちゃいけないよ。料理関係の大学行ってる人が料理下手なわけないでしょ。」


・・・なんで、知ってるんですか・・・。


あたし、話したかなぁ?


「ほら、ヒナの大好きなグラタン作るから。」


「!!・・・アヤと一緒なら、作ろう・・・かなー・・・。」


曖昧に答えると、アヤはすごく嬉しそうな顔をして、手を握ってきた。


「よし、作ろ!」


アヤの笑顔を見たら、作らないなんて言えないよ。