そのままの流れで・・・なんてことはない。


アヤは唇を離したあと、「好きだよ、ヒナ。ありがとう。」って耳元で呟いて、あたしを強く抱きしめた。


・・・結果、それだけ。


もう一度確認するけど、そのままの流れで・・・なんてことはない。


アヤにはそういう概念がないんだと思う。


でも、それでいいんだ。


アヤの大きな身体に包まれて、幸せだった。


アヤの体温を感じて、アヤがあたしの中に入ってくるような、不思議な感覚に包まれて。


真琴とは、なにをしても感じなかった感覚だった。


アヤだから、アヤとだったら幸せになれる。


これが何よりの答えだ。


アヤにそばにいてほしい。


・・・あたしは、アヤのことが好き。





身体を離したあと、アヤは「お風呂入っておいで」と笑った。


ちょっとだけ、物足りなかったと思うのは、あたしだけなのかな。


まぁ、いいや。


アヤ、ずっとそばにいてね。


約束だよ。