「今日も行くか」
美衣に私が言う。


「いいよ」


あの日から私はすっかり先生の虜になってしまった。



キーンコーンカーンコーン


「先生ーきょうも来たよー」


「おう。」


今日は先生に教わりに来たわけじゃない。


先生がいる教室でただただ勉強がしたかった。




先生はテストの採点をしている。


真剣なまなざしでテストを見て赤ペンで採点をしている。



先生なら誰だってしている単純な作業でさえまた惚れていく。


「先生っていくつなんですか?」
美衣がきく。



「24歳だよー」



「先生どんな人がタイプなんですか?」


ちょっとー美衣言い過ぎ。



聞きたいけど聞きたくないなんて思ったりもした。




「うーんタイプかー」先生が悩む。


「芸能人だと結美とかかな、、」

女優を指す。


「あとはみゆきとか、、、、。俺さー結美が好きだもんで結美の出演してるドラマみてる」



「へー」




「じゃあ、俺、職員室に戻るから帰れよ」


「はーい。」




帰り道、美衣と話した。


「もー美衣、先生のタイプ全然私と違うじゃん」

「先生、清楚な子が好きなんだよ」



「あー終わった。」
「大丈夫!結衣だってまだ黒髪ロングだし、うちなんか茶色でショーとだよ笑」



元気づけてくれる美衣。
ありがと。美衣がいなかったらきっと先生と話すこともできなかったよー




夕日が楽しそうに話す私たちを照らす。