「・・・・・して、お・・・・・んだ。
・・・・・れ、・・・・・に・・・・・か?・・・・・は、・・・・・た・・・・・」
ずっと同じ言葉を言っているように思える。
海原君との距離は、もう一メートル弱しかない。
そこで何を言っているかが聞きとれた。
「どうして、俺なんだ・・・・・?俺が何か悪いことでもしたって言うのか?俺は、まだ生きていたい・・・・・。
死にたく、ねぇっ!」
そう言うと、おおった手のひらの隙間から、一筋の水が流れた。
・・・・・泣いているんだ。
よく見ると、シーツにも水に濡れたような跡が残っている。
「海原君・・・・・。
麻美だよ、私、来ちゃった。
ごめんね、今まで忘れてて」
私の声をきいて、私がいると言うことにやっと気付いたらしい。
はっとしたように私のほうを向く。
私を見つめる眼は、ずっと泣いていたのか、真っ赤に充血していた。
「麻美・・・・・?なんでここにいるんだ・・・・・」
なぜここに私がいるのか頭がまだ整理できていないようだ。
その証拠に、私のことを麻美って呼んでいるのに自分で言ったことに気づいていない。
