クローバーの起こしたキセキ






『俺の名前は、海原辰也。
忘れないで、いつか絶対戻って来るからな・・・・・』




あぁ、そうだ。
あなたは海原君だったんだ・・・・・。
海原君がいなくなってしまったショックで、倒れてしまった。
そこから海原君なんて人はこの世に存在しなかったかのように、今まで普通に生活して来た。




「私も結構迷ったのよ。
このまま黙っているか、いっそのこと話してしまうか。
でもまたショックで倒れてしまったらと思うと怖くて・・・・・。
辰也君がいなくなって帰って後悔してしまう前にと思って伝えたの。
ごめんね、麻美・・・・・」





お母さんは悪くないよ・・・・・。
悪いのは私、約束も何もかも忘れてた、私のせいなんだ・・・・。





「お母さん、じゃあ次は退院する時に会おうね。
私、今日は帰るよ・・・・・。
ごめんなさい」






家へ帰ると言ってもお母さんたちは私を引き止めてくれなかった。
でも、今混乱している私にはそれがありがたかった。
きっと私に考えさせ時間をあげようと思ったのだろう。





家へ帰ってベッドに倒れこむ。
目をまくらにうずめてたけど、少しして顔をあげた。
まくらの横には、りぼんがいた。




「ねぇ・・・・・、りぼん。
私、どうすればいいのかな。
海原君がクローバーの君だったなんて・・・・・。
りぼんはずっとずっと前から知ってたんだよね?知らなかったのは私だけ。
教えて、私はどうすればいいの・・・・・?」