クローバーの起こしたキセキ






そう言いながら、私のお母さんを見る。
お母さんは頷いた。





「えぇ・・・・・。
できれば知って欲しくはなかったけどね。
もうしょうがないわ、邪魔はしない」




そう言うと、目を伏せてしまった。
私には二人の今の会話の意味はまったくわからない。
でもこれから何かとても重要な話をされると言うのはわかった。




「麻美ちゃん。
私たちは昔はここに住んでいたって前言ったわよね?でもあれは本当は違うの。
私たちはここに住む前は、外国に住んでてね。
辰也が幼稚園児の頃にここに引っ越してきた。
そのことまでずっと外国に住んでいたから、日本語はあまりうまく喋れなかったの。
小学校に上がる頃には喋れるようにはなっていたけど、みんなこの子は喋らないから気持ち悪いって言って避けてた。
だから辰也には一人も友達と言えるような子はいなかった。
でも、そんな中で小学2年生になった時、辰也が笑いながら帰って来るようになったの。
『友達ができた、一生の友達で一緒にいると心が安らぐ』って言って。
私はその言葉を聞いた時、耳を疑ったわ。
これは夢じゃないかしらとも思った」





海原君に、そんなことがあったんだ・・・・・。