〜桜井 麻美said〜





ホケーっとしたような顔_________碧海と部長さんに言わせた場合________で過ごした一週間。
そしていよいよ海原君が学校に登校して来る金曜日。




クローバー集めも何も考えずに漁りまくってたせいか、何と3本も見つかっていた。





「来るかな・・・。
今思うと、時間言ってなかったや・・・」




私は海原君がいつ来るかわからなかったので、一時間程早く出た。
私の不安な思いとかぶって、天気は今にも雨が降り出しそうな曇り日和。




海原君は、たまに授業中にいなくなることがあるから、今日は人生初のサボリをするつもりだった。





チャイムがなったが海原君は来ない。
それどころか雨まで降り出して来た。
傘は持っていないからカバンを頭に載せて、せめてもの抵抗。





来るわけないか・・・。
嫌がってるのに帰らなかったし、てかそれ以前に病室にまで押しかけたからなぁ・・・。





ウィリス動脈輪閉塞症、か。
病院に居たって時から病気かな、とは思って居たけど一生治らない不治の病とはこれっぽっちも考えなかった。




この一週間の間、ウィリス動脈輪閉塞症について調べてみた。