かわいい音が鳴り、ドキドキしながら待っていたが、誰も出てこない。




・・・・・え。
ここだよね、あってるよね!?間違ってたら、いたずらな悪ガキだ、とか言われて警察に通報とかされないよね!?




などとアホなことを考えていると、物音がしたような気がした。




ん?もしかして来たのかな、う~ん・・・。
もう一回ピンポン押そうっと!音かわいいしね。




ピンポーン♪




「あのー、ここは海原辰也君のお宅ですかー?同じクラスの桜井麻美と言うものですが、プリントを・・・」




一応声を張り上げてみた。
そのおかげかは分かんないけど、ドアが開いた。




そこのいたのはとても美人な女の人。
黒髪がウェーブしていて、なのに全く絡まっている様子は無い。
すっと通った鼻筋に、綺麗な奥二重の瞳・・・。




あ・・・・・。





この美人さんが誰か、ある可能性が浮かんだ。




「あの、海原君・・・、辰也君のお母さんですか?」




するとビックリしたように言った。