「違うの、碧海。
私と部長さんが屋上でこっそり会ってたのは、碧海の事を相談してたからなの。
部長さんは、私じゃなくて碧海、あなたのことが好きなんだよ」




碧海は驚愕したような顔で部長さんを見た。




部長さんは、頷きながら言った。




「あぁ、俺は碧海の事が好きなんだ。
なんで麻美の事を好きって勘違いしたのかわかんないけどな」




碧海の目には涙がみるみる溜まり溢れて泣き出した。




「ごめ・・・・んねっ、麻美・・・。
わたっっ・・・し、羨まし・・かった・・・の!麻美は、かわ・・・いいっっし、せっ・・・いかっくも・・・」




碧海がそんなこと思ってるなんて初めて知ったよ。
でも碧海、そんなこと言うなら私だって・・・。





「私だって碧海の事羨ましかったよ。
かわいいし、頭いいし、運動神経抜群だし、何でもはっきり言えてかっこいいところに、男女問わず引き寄せるカリスマ性・・・。
正直言わないでも、妬ましがったと思う。
でも、それ以前に碧海は私の大切な心友だから・・・」





「俺も碧海の誰も差別せず、分け隔てに接してあげてる姿を見て惚れたんだ。
いつまでも、ありのままの碧海で居てくれ。で、告白の返事は?」





碧海は泣き笑いの顔で言った。





「喜んで!」