教室で碧海が来るのを待つ。



がらっっ




来たかな?




私は横目でドアの方を見た。




・・・海原君だ。



碧海じゃないことに、少しがっかりしたが、昨日の事を思いだしお礼を言った。




「昨日はありがとう。
校舎全部案内できなくてごめんね」



「・・・・・・ク・・・ー・・も・・か?」




「へ、何?」




何か言ったかのように思えたが、喋っている間に碧海が入って来たので頭を切り替えた。






碧海が教室から出るか出ないかによって、成功か失敗かが決まる。





当たり前だが、碧海は私と視線さえ合わせてくれなかった。




碧海・・・。




☆*:.。. ☆*:.。.☆*:.。. ☆*:.。.




よし!授業終わった!お昼ご飯食べる時間なんて私には無い!




教室から・・・出た!あの方向はトイレじゃない!