悶絶しつつ私は海原君にメールを返す。




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to辰也
from麻美
件名:無し
添えつけ:無し
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おやすみ、また明日ね。
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そこまで打って送信するまえに少し考え明日が待ち遠しいよと添えつける。
私はケータイを閉じてりぼんをぎゅっと抱きしめながら眠りについた。




☆*:.。. oo .。.:*☆☆*:.。. oo .。.:*☆☆*:.。. oo .。.:*☆




今、私は全力失踪をしています。
みんなの寄せ書きも完成し、千羽鶴も驚異的な速さで終わったので家へと帰っている。




「お母さん、私ちょっと病院行ってくるね!えっと、八時までには戻るから」




お母さんは一瞬戸惑ったような表情をしたけど、なぜ私がそんなことを言ったのか分かったらしく笑顔で頷きながら言う。




「いってらっしゃい、十時までに戻ってくればいいから」




急いで制服を脱ぎ私服に着替えて千羽鶴と寄せ書きを中身が透けない袋に丁寧に入れる。
それから私は少し迷った後、カメラを首に下げた。
海原君が病院生活なら外の景色が見れないんじゃないかと思って、写真を撮りながら行こうと前から考えていたのだ。




「・・・・・今から行くからね」