両手を合わせて首を少し傾げながらそういう碧海はとても可愛くて、クラスの男子ほぼ全員が顔を赤らめている。




「そういえば碧海、どうして童君と一緒に居るの?・・・・・あ、分かった。
見つけたんだ!さっすが碧海!」




憶測を話したけど碧海は否定もせずに、まぁそんなとこと言った。
童君はさっきからずっと俯いている。




「童君?どこか痛いの、保健室行く?」




私がそう尋ねると童君は私の方を見て断る。
童君はそれ以上何も喋らず自分の席に着いた。




「おーおー、光月来てるじゃねーか。
よかったよかった。
・・・・・それに比べてお前らは授業始まってんのにずっと立ってるのか?いいだろう、頑張りたまえ!」




「ちょちょちょっと待ったぁ!そんなこと誰も一言も言ってないぜぇ!!」




バカとしか思えない会話。
だけど私は杉本先生でよかったと思った。
多分みんなも思ってる。
なぜなら他の先生はこのクラスをかなり厳しく見てる。
絶対に見逃してくれなかったはずだ。




「じゃーはよ座れ!!三秒な。
いーち、にーい、さん!」