部長さんが居たので廊下に連れ出し碧海の行方を聞いてみる。
「部長さん、碧海がどこにいるか知ってますか?三時限目が終わってトイレ行くって言ってから姿が見えないんです。
私、碧海に何かあったらと思うと心配で・・・・・」
思わず涙が出そうになり必死でこらえる。
部長さんはそんな私に気づいたのか、慰めるようにそっと言った。
「大丈夫、碧海は戻ってくるって。
だって今まで碧海が帰ってこなかったことあったか?」
「・・・・・無いです」
私は部長さんのその言葉で少し気持ちが軽くなった。
お礼を言って教室に戻る。
机に座ってうとうとしていると、ドアが開く音が聞こえる。
「おま、どこ行ってたんだよ。
心配してたぞみんな」
・・・・・?寝ぼけ眼でそっちを向くと、碧海と童君が一緒に立っていた。
眠気も吹っ飛んでいき、碧海に抱きついて叫ぶ。
「碧海〜〜〜〜!どこ行ってたの、心配したんだよ!!」
「ごめんごめん、ちょっとヤボ用がね・・・・・」
