「はいはい、そうくると思いましたー」
そう言いながら、半分食べてくれて間に合った。
英語の先生が入って来た。
黒板になんか書いてるけど、ノートなんてとれない。
放課後どう誘うかで頭はいっぱいだ。
うーん、海原君。
校舎案内するから来て・・・・・。
絶対来ないな・・・・・。
じゃあ、校舎案内してあげてもいいけど?・・・・・。
あーもう、何上から目線!?
そうこうしているうちに、放課後になった。
よし、ビクビクしてたら相手に失礼だよね!
「ねぇ、海原君。
校舎案内したいんだけどいい?」
よしよく言った、私!
「・・・・・・・・」
ずっと無言だったけど、すごく小さく頷いた。
やった、許可とれた!
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ねぇ、もし私が校舎案内なんかしなかったら・・・・・。
あなたと関わらなかったら、こんなに痛い、胸が張り裂けそうな苦しみはなかったのかな・・・・・?