あれ、どうして?世界がぼやけてる。
どうして、どうして・・・・・?




「麻美のバカっ、どうしていっつも我慢するの!?少しは私に頼っていいから!
そんな・・・・・泣き出しそうな顔しないで・・・・・!!」




泣き出しそうな顔・・・・・?私まったく悲しんでなんかないよ、なのにどうして。




「涙が・・・・・っ!出るの・・・・・!?私もう悲しくなんかない、昨日もう吹っ切れたのに。
なのに・・・・・どうして・・・・・」




碧海は乱れる私を見ながら静かに言った。




「麻美・・・・・私は、なんでか分かるよ。
言っちゃダメだってことは分かってる、だけどもう苦しむ麻美の姿は見たくないの・・・・・!!」




碧海・・・・・?いったい何を言おうとしてるの・・・・・?




「麻美は、麻美はね・・・・・海原が好きなの。
そうでしょ、麻美・・・・・。
ごめんね・・・・・」