なぜか急に質問を始めた童君に疑問を持ちながらも答える。




がちゃ




はい?何この音。
私は嫌な予感がして、急いでドアに駆け寄り確認する。
・・・・・鍵閉められた。
前泥棒に入られたって事で、移動教室の時は鍵を閉めているこの学校。




「麻美〜、早く行こ。
もう誰もいないよ。
こそこそ会話するのに夢中だったから、ってどした?」




童君は、私がドアの前でフリーズしていることに気づき声をかける。
私はカタコトで言った。




「・・・・・ドア、カギシメラレチャイマシタ」




「はぁ、何それ!?」




童君も血相を変えてドアをガタガタと動かしてみるけど何も起こらない。
普通のドアに直接ついてる鍵ならピッキングできるかもしれないけどこの学校は南京錠で閉める。
結論、誰かが気づいてくれるまで出れない!はっはっはー・・・・・。
早く出ればよかった。






「まぁしょうがないね、誰かが気づいて戻ってきてくれるのを待つしかないみたいだよ」