「で、あの転校生君とは仲良くなれましたか。
麻美さん」



この言葉を聞いて、私は思わずため息をついた。




「聞いてよ碧海〜。
だってね、海原君私の言うこと全部無視するんだよ。
シカトだよ!?下手な罵りより応えるよ〜」




こう言いながら、弁当を開ける。



「すっご・・・」




これを言ったのは碧海。




なぜなら、私のお弁当が見事なキャラ弁ならぬ、クローバー弁だったからだ。




ウィンナーもクローバー、ブロッコリーもクローバー、しかもデザートのリンゴまでクローバー・・・。




かわいいけど食べにくいかも・・・、クローバー食べるとか気が引ける・・・。
ま、朝はばりばり食べたけど。




「てかさ、麻美あのー・・・海原君だっけ?校舎案内しないとダメなんでしょ、放課後。
今日あれあることない?」




・・・あ、忘れてた。




「碧海!!!一生のお願い!!遅れるって、理由言っといてくれない?」




「うーん・・・。
ま、いいよ〜」




「ありがと〜碧海!持つべきものは心友だー!」




「うん、それはいいけど、弁当食べないの?時間あと3、4分しかないけど・・・」




はっ・・・・・。




やばい!朝も同じような目にあったしなぁ・・・。



「碧海〜、半分たべてよー」