「んで勝負っていうかどっちが可愛いかを投票してもらおうってことになって。
一年と二年の残ってる生徒に呼びかけして紙に可愛い方の名前を書いてもらったの。
結果は私が圧勝、結構私顔効くらしいんだよね。
たしか・・・・・私が312票で夏菜っちちゃんが101票だったはず。
それで夏菜っちちゃんがあの時はすいませんでしたーみたいな流れで。
こういうことです」
いやいやいや、私そんなことしたって全く知らなかったんだけど。
なんで教えてくれなかったのと聞こうとしたけど、碧海が教室のドアを開けたので何も言えなかった。
自分の席に行く、隣には童君が。
「あ、ねぇ童君。
あのメールなんて書いてあったの?」
気になることを思いだし、童君にこっそりと聞いてみる。
すると、対したことじゃないからと、何処か悲しく見える笑みを浮かべながら答えた。
「おっはーエブリワーン」
「せんせーばかー」
「うるせー」
