「麻美、どういうこと!?」




私は人通りが少ない空き教室に連れて来られいきなりそんなことを言われた。
・・・・・何がどういうこと?




「あ、碧海、何がどういうことなの?」




碧海はかなり興奮していたけど、私がした質問を聞いて大きなため息をついた。
私人にため息つかれるの多くない?
呆れたような表情をしながら碧海は答えてくれた。




「あんた光月のこと好きなの?毎朝毎朝挨拶しあってさ、女子の間じゃあんたら2人が付き合ってるって噂まであるんだからね。
それにちょっとしたいじめ起こりかけたんだよ。
あんたがいない時にある奴が麻美をいじめようって言って、私も誘ってきたけど足の骨ちょびーっと外しといたぐらいだし。
男として好きか嫌いかはっきりして!」




男として好きか嫌いかは、そりゃもちろん・・・・・。




「男としては好きじゃないけど、友達としては好きだよ。
碧海は大好きだけど!!」




こう答えた私に碧海は真顔でもう一つの質問をした。




「じゃあ、海原は?」




海原君・・・・・?どうしてそこで海原君が出てくるの?私は海原君も童君と同じで・・・・・。
・・・・・じゃあこの間感じた心地よさは何、童君とは違うこの気持ち・・・・・。
迷った末に私が出した答え、それは。




「わからない」




だった。