最後の月へ。

澤田くんは、わたしが不思議そうに見ているのに


気づいたみたいで


なにかいおうとしている。


そうして、


『元気でよかった!

生きててよかった。』


そう言ってくれた。


そして、その一言に


私は。


その一言だけで私は。


笑顔になれた。