ヤンデレ〜女の嫉妬〜

「…冗談」

菫はそう言った。

「─────────っ…」

いう言葉がない。

こんなときに冗談を吐くの⁉︎

…狂ってるよ。本当に。

「気を確かにもって」

そう言ったのは、幼稚園の幼馴染
稲見 麗美(いなみ れみ)だった。

私の叫びを聞いて、
わざわざ来てくれたらしい。

「菫。あなたもあなただよ。
こんなときに冗談吐くなんて
笑えないよ?
人が行方不明になってるんだよ?
なんでそんなに平気なの?」