「なぁなぁ〜」


そうやって声をかけられたのが
小学6年、3学期末。


「お前らってレズなん?」


…レズ?なにそれ?
レズってなによ?

レズって言葉を知らない私は

「レズってなに?」

って質問に質問で返した。

「そんなことも知らんのかよww
レズっていうのはな…
お前らみたいに女子どおして
イチャイチャしてるやつのことだよ」

…え?

私は言葉を失った。

レズっていうんだ、そういうの。
え、でもフツーに喋ってるだけなのに
レズなんて言うのかな?
この関係は『友達』じゃないのかな?


『友達』だよね?私たち。

彼女の答えを私は待った。

「違うしなっ‼︎」


あぁ、よかった。
彼女は否定してくれた。

私も後に続いて否定し
これでどうにかなったなと思っていた。