「…か……れ…か…麗架」
誰か呼んでる?
『ん…。どこ、ここ』
どこを見ても真っ白。
まるで霧に包まれているような感じ。
そんななか、懐かしい声が聞こえてきた。
「麗架」
振り返るとそこには
『…理人?』
理「そうだよ。久しぶりだね」
『本当にね』
彼は私が昔好きだった人。
私が陸を庇ったように
理人も私を庇って亡くなった。
私は一時闇を抱えていた。
でもそれは、仁さんや鏡さん。
蝶藍のみんなが支えてくれて
闇から抜け出したんだ。
その時私は
同じように闇を抱えている人を支えてあげたいと思った。
それでついた通り名
ー光ー
おそらく
昔の私なら理人に謝っていただろう。
でも今は違う。
みんなが、陸が待っている。
『理人、あの時私を庇ってくれて…ありがとう。おかげで大切なものがまた増えたの。それに…好きな人もできたんだ』
理「謝られると思っていたから、びっくりしたな…。好きな人ができたって言ったけど…俺よりも?」
私は嘘をつかないと決めたんだ。
光の名を貰ったときに。
『理人のことも好きよ。でも、彼はもっと好きなの』
理「そっか…。麗架の本音が聞けてよかったよ。それじゃあそろそろお別れだ。あそこに光が見えるだろう?そこを目指して走るんだ。いいね?」
『うん。ありがとう理人。次会うときは好きな人と一緒に来るよ。じゃあね!』
私は走った。
早く陸にみんなに会いたくて。
理「…またね。麗架」

