涼「蝶藍って女の幹部がいたんだな」
あ、そっか。
涼介は女嫌いだもんね。
『あ〜。そのことなんだけど。お昼ご飯のとき詳しく話すよ』
陸・涼介・春「????」
『あっ‼︎萩士だぜ!頑張れよ〜萩士‼︎』
萩士は軽く頭をさげてくれた。
結果は断トツ1位。
『さすが萩士だね』
感心してるとすぐに禀斗の順番が回ってきた。
『禀斗〜!頑張れよ!』
禀斗は手を振ってくれた。
もちろん結果は断トツ1位。
そして2人とも帰ってきた。
『おつかれぇい。ふたりとも』
禀「さんきゅー」
萩「ありがとうございます」
鏡「次ー。400m走だー。並べー」
涼「行こうぜ!陸」
陸「あぁ!」
『2人とも、絶対1位とれよな』
ちょっとプレッシャーを与えてみたんだけど…。
涼「任せて!」
陸「俺を誰だと思ってんだよ」
すっげー自信。
『期待してるよ』
ワクワクしながら2人の出番を待つ。
『お、涼介来たっ。涼介!頑張れよ!』
涼介は微笑んでくれた。
結果は1位。
さっすが。
次は陸。
かっこいいなぁ。
何場違いなこと言ってんの私。
応援しなきゃ!
『陸、がんばれよ‼︎』
陸は目だけで応援に応えてくれた。
断トツ1位。
みんなすごすぎ。
『2人ともおつかれ。本当に1位だったね』
涼「レオが言ったことは守らないと」
陸「俺には余裕だぜ」
あはは。さすが陸。
鏡「障害物競走ー。並べー」
鏡さん…
障害物競走は並べないよ。
なんて屁理屈を心の中で言いながら
春と萩士と涼介と一緒に並んだ。
春「やっと俺の出番ー‼︎がんばろうね!レオ!」
『おう!ぜってー1位取ったる』
涼「俺もちょっとがんばろっかな」
萩「俺もがんばりますよ」
それぞれ意気込みをつぶやいて
並んだ
私の出番きたっ♪
私は実は1番最初に走るんだ。
パァン‼︎
始めの障害物は網。
私はみんな比べて小さいから
楽だね。
次は平均台。
こんなの、私にとっては道と同じ。
あは。楽勝。
次は…
え、何これ。
…壁?
まさに障害物だね。
高さは7mくらい?
余裕だけど。
『おわっ⁉︎』
あっぶねー。
これは、嫌がらせだろうか。
飛び越えた真下に落とし穴って。
落ちかけたわ。
そして次は…
『うわぁ…』
これはダメだろ?
またもや平均台。かと思いきや。
よく見ると手すりみたいな、感じの棒が用意されていて。
それはいいんだけど。
手すりの下にうようよ虫が這っている。
これは落ちたら終わりだな。
ちょっと焦りながらもクリア。
そして私は1位のゴールテープを切った。
その後に春がやってきた。
春「最後のあれ何⁉︎超キモイんだけど‼︎俺すっげーびびったよ!」
仁さん…最低じゃねぇか。
『俺も、さすがに焦った』
虫だよ⁉︎キモイに決まってんじゃん。
禀「おかえりー!って顔色悪いぞ?」
春「そりゃ悪くなるって‼︎俺ほんっとムリッ‼︎」
陸「何があった?」
私は最後の障害物の説明をした。
みんなのリアクションは
禀「うわぁ…。それはそんな顔色にもなるわけだわ」
陸「俺でも引いたわ。さすがに」
だろうな。
涼介と萩士も喋らないけど
顔色すんごいよ。うん。

