でも、気になるの

何かが起こる予感！

sid:あおい

「あ、あおい」

急に名前を呼ばれ、びっくりした私は呼

ばれた方を向いた。

「え？いつき？」

そこにいたのは、中学2年生のときに同

じクラスだった入江いつきだった。

いつきとは、あんまり話したことはなか

ったが、中学のときに何度かみんなで遊

んだときにいたような。

て、私はいつきと隣の席か！

ちょっと話しかけてみよーかな？

「ね！」

「なんだよ？」

「始業式って、何時からだっけ？」

「は？お前そんなことも知らないのかよ

ばーか」

え、いつきってこんな人だったっけ!?

「ばかはひどいでしょ！わからないのは

しょうがないじゃん！」

「ばかにばかって言って何が悪いんだよ」

(うぅ、確かに私は頭悪いですけど…)

「や、その頭の良さとこれとは違う話だ

しー！」

「はいはーい。けんかしなーいの。」

「こころ！だって、いつきがー」

「は？お前だろ！」

「あんたたちね、子供じゃないんだから

ちょっとは仲良くしなさいよー」

「「やだ！」」

「おま、真似すんなし」

「してないよー！そっちこそハモらせな

いでよね！」

「はぁー、だめだこりゃ。」

私たちにはそんなこころの声すら聞こえ

ず、結局言い合いは続いた。