都会の喧騒は好きだ。

高校からの帰り道、
大きな交差点を渡りながら
私はそんなことを考える。


横幅の長く、大きい横断歩道
帰宅の時間からか、
道ゆく人は皆忙しなく早足だ。
ビルの隙間から覗く太陽は、
都会の街を夕焼け色に染め上げてる。
車も何台か信号待ちをしているが、
都会を移動するのなら
徒歩の方が圧倒的に便利だろう。


都内では可愛いと評判の
セーラー服のリボンを揺らし、
重いスクールバックを肩にかけ、
私は行き交う人をのんびり眺める。

いつもと変わらない、騒がしさ。
多くの人々が、多くの理由を抱え
街を歩いている。



都会の喧騒は好きだ。

だって、1人じゃないって思えるから。