なんか素っ気ないのに優しさを感じる。
「あずきっっっ」
電話する前に蒼未が来てくれた。
「あれ彼氏?良かったね、来てくれて」
「は、はいっ!なんかすいませんでした!」
あたしはペコッとお辞儀をした。
「愛月、これなに?だれ?」
若干怒っていらっしゃる蒼未さん。
あたしが答えようとすると
「俺?誰でもいいだろ?じゃあな」
そう言って去っていった。
「愛月、何で逃げんだよ」
「蒼未がムシするんだもん」
「くだらなっでもごめんな?」
そう言ってポンポンしてくれた。
嬉しいよ?嬉しいんだけどね?
「小さくなるからやめて」
これ以上小さくなったら見えなくなりそうだから。
もっと伸びないかな…。
「わりわり。でも愛月は小さいほうが愛月って感じよな」
む。
いいんだか悪いんだか。
「まぁ気にすんな。そのうち伸びるだろ」
ホントかなぁ…。

