そして着いたサクラ丘公園。
やっぱり人多いな。
「あ、ここあいてる♪」
天音、準備いいな…。
シートをひいておかしを出し始めた天音。
「ほら、早くあずも!」
ちょっとボーッとしちゃった。
「あれ?小柳さん?」
この声は…。
「長岡くん!?」
長岡くんもお花見かな?
「遊園地ぶりだね!僕は寿羽と来たんだー小柳さんはお友達と?」
寿羽もいるの!?
デートか。
「あ、そう!友達と!この子は…。」
「小松さんでしょ?」
あたしの言葉を遮り言った長岡くん。
「そーらぁー」
向こうからかけてくるかわいい影。
「寿羽、走ったら転ぶよ」
「大丈夫!あたしは、無敵よ!あ、あずじゃーん」
寿羽、元気だな…。
「あず、あたしおかし全部食べるよー?」
はっ!!!!!
すかさずおかしを頬張るあたし。
恥ずかしい…。
「じゃ、僕たちはこれで。行こ、寿羽」
「うん!じゃばいちゃー」
なんかお似合い…。
「あず、おかしのカスついてるよ」
うわ、あたし幼稚園児かよ!
「あははは。うそうそ!ついてなんかないよ」
なに!?
「ひどいよ天音〜!」
あははははと笑う天音。
まったくもー。

