「あ、わりわり」
ムッと怒った長岡くんはかわいい。
「あ、空良!開いたよ!」
叶姫ちゃんの声でパッとゲートを見た長岡くんは嬉しそう。
「僕、ジェットコースターまで走るからついてきてね!!」
え?走るの?
「よしきた!あたしの体力ナメないでよね!これこそ運動部の意地!」
叶姫ちゃん。
あたし、運動部だよ?
だけどね、ものすっごく足が遅いの!
「なぁ、愛月って足遅いんじゃなかったっけ?」
さっすが蒼未!わかってらっしゃる!
「え?そうなの?小柳さん、遅いの?」
「あははは。そうなの。ごめんね、長岡くん」
すると長岡くんは驚くべきことを言ってきた。
「ちゃんとついてきてよね!!」
は???

