「ふぅ...。」
ひと通り終えてお風呂から出ると、そこには

『よぉ笑』

リビングで待機するハルの姿が。
笑うとちょっと二重あごになる。
それも構わずニコニコ笑っている

「...っハル!
もぉ!なんでいるのよ!!」

『なんでって、お前忘れ物。』

そう言ってハルは右手を差し出した。
『ん。』

「え?なに??」

握られているそれを見ると...

「あぁ!!忘れてた!ありがと!!」

私の大切なミサンガが握られていた。

君とお揃いのミサンガ
そうえば今日練習中に切れたんだっけ。

それでポケットのついてるズボンのハルに預けてたんだった!

『俺も忘れてたけど、アイ、お前忘れすぎ。
こんな大事なもの忘れんなよ?』

「お、おう!ごめんね。わざわざありがとう」

頭を下げながら謝る私。
顔を上げるとハルがニヤニヤしながら

『なんてったって、俺とお揃いなんだしな。』

と、笑っている。