まだ、2人しかいない教室。

ドキドキ....。

あぁ。心臓飛び出そう....

「穂波さん。」

「はっ、はい!」

あっ、また返事が....

「....ううん。なんでもない。」

「えっ....。」

キョトンとする私を見て....

「見てるだけで面白いわ、穂波さんは。」

ニッ........

あぁ、いいなぁ辺里君は。
こんなに、誰かを幸せにするような
笑顔ができるなんて....。

「おはよ。」

「ヒキャアアアア....!」


なに?誰?

「よっ!夢菜!!」

「おはよっ、伶哉。」

木嶋....さん。

「あなたにも挨拶したんだけど。」

「えっ....あ。ごめん....なさい。」

木嶋さん....なんとなく怖いなぁ....

「おはよ。穂波さん。」

「....おは....よう。ございます。木嶋さん。」