「あのさー。」

「ふぇぇ?」

あっ!また、マヌケな声を....。

「俺を忘れてない?」

声の主は辺里君。

「あ....ごめんなさい....」

本題は辺里君なのに、木嶋さんと話してたから
忘れてた。

「まぁ、いいけど。」

ぽん―

辺里君は私の頭に手を置いて....

「ありがと、穂波さん。」

「........。」

私に柔らかい笑顔を見して、自分の席に向かっていった。

あ....あつい。

辺里君の手があった場所が
熱を待ってるみたい....。

「うぅ....何?」

なんか、モヤモヤする。