だから、きっとこれは間違いなんだ。






「勘違いすんなバーカ。
お前が無理して倒れでもしたら、こき使うやつがいなくなんだろ」





「あーはいはい。そうですかぁ」





顔を思いっきりひきつらせる杏。




俺の頬に添えられた手が離れて行く。





たったそれだけのことに寂しく感じた。







俺は、岡田杏とたった一週間一緒に過ごしただけで、こいつのバカが移ったのかもしれない。





それしか考えらんねぇな。







まぁ、これからはもっといじめてやろうかな。



俺をもっと楽しませてくれよ。