「ほんとに!?一回着てみたかったんだ。 杏も着れば良かったのに。 こんなチャンスもないよ?」 「あたしは……遠慮しとくよ。 そうゆうの苦手だから」 あははと苦笑いをする。 そんなあたしを不満げに見る有菜。 だって、だってさ。 何で学校でもメイド服を着なきゃいけないわけ!? あたしのクラスはベタにメイド喫茶をすることになった。 決まった瞬間は、もう顔が引きつって仕方なかった。 学校までもメイドとか……。