―翔Side― 杏を部屋に無理やり連れてくる。 逃げないとは分かっていても、手を掴んだまま。 ベッドの上に二人で腰掛ける。 言いたいことはたくさんある。 聞きたいこともたくさんある。 けど、まずは最初に。 「杏、言うことあるだろ?」 「……ごめんなさい」 謝る杏をジッと見つめる。 何に対して謝ってるんだか。 「あたしが一番言いたいことは……好きです! もう一回あたしと付き合って下さい!!」