「本当にありがとう。翔には感謝してもしきれない」 「じゃあ、これからも俺に尽くせ。 一生かけてな」 翔の言葉に目頭が熱くなる。 じんわりと温かい何かが込み上げてくる。 一生かけて。 プロポーズみたい。 「はいっ」 一生かけて翔に尽くしたい。 翔の服をギュッと強く握る。 「これも約束。絶対だからな」 「もちろん」 夏休みも後半。 翔と、未来の約束を交わした。