美紅side




─ドクンドクン


心臓が激しく鼓動している。


手をつないだまましばらくの沈黙。



類「なあ…美紅」


私「な、なーに?」


類「明日から11月だぞ…」


私「うん…?それがどうかしたの?」


類「明日から“一生の恋バナ”放送されるぞ?」


私「あーっ!!忘れてた!!

私たちが出演?的なやつした番組っ…」


類「やっぱ忘れてたか…」


私「なんか、恥ずかしすぎる…

テレビなんて地元のやつも出たことないのに」

類「まあ、それもそうだけどな…」


類、ただでさえモテるのに


テレビなんか出たらもっとやばくなるじゃん…



そう思っているうちに家に着いた。


私「じゃあ…バイバイっ」


と振り返った瞬間…


類が私を抱きしめ、


類「頑張るけど…

明日から防げないことあるかもしんねーから

充電する…」


と訳のわからないことをいい始めた。


私「防ぐって??」


類「知らなくてもいーよ」


そんなこと言われても…気になるな…


私はドキドキする半面、疑問でいっぱいだった