え…嘘でしょ? 類は話を続けた。 類『直接言おうと思ったんだけど。でもずっと言えなかった。今、美紅がどういう顔してるのか俺…大体想像つく。そういう顔見ると俺、揺らぎそうで…でも、俺は夢を叶えたいと思う。 やっぱ俺、絵が好きなんだ。最初は趣味程度で描いてたんだけどな。だけど、いつしかみんなに俺の絵を見てもらって元気になってくれたらいいって思うようになった』 類は淡々と話した。 すごく真剣な表情で。