「僕、藤原悠って言うんだ。よろしくね」 微笑みながら、手を差し出してくる、悠くん。 そんな悠くんの手を握り返しながら、口を開く。 「ゆ、悠くん…?よろしくね。私は、香川姫凪」 チラッと悠くんの腕の中にいる猫ちゃんを見れば、 くりくりとした瞳で、私を見つめてくる。 …可愛い…